オーストラリア市場レポート 2010年6月30日
Sydney, 2010年6月30日, AEST (ABN Newswire) - アジア市場が広く値を下げたことから、火曜日のオーストラリアの株式は6日連続の下落を記録した。上海株式市場での新規株式公開において Agricultural Bank of China が予測を下回る金額でのオファーを行った後、中国市場は大規模な売りを受け4%超下落した。これは中国の株式への新たな投資における減速兆候となりうる、と投資家たちは不安視した。
取引終了時点での S&P/ASX 200 基準指数は38.8ポイント・0.9%下落し4,345.7、全株指数は39.1ポイント・0.9%下落し4,370.6となった。
水曜日の経済ニュースとしては、住宅産業組合による新築住宅売上に関するレポート、オーストラリア準備銀行による民間部門信用データが発表される。
企業ニュース
Campbell Brothers (ASX:CPB) は2010年9月30日までの税処理後半期基本純利益が6,300万豪ドルから6,800万豪ドルの範囲内になるものと予測している。これは同社の鉱物・環境・石炭分析業務に対し継続的に好調な需要が見込まれることによる。この見込みは2009年9月までの税処理後半期純利益3,800万豪ドルに大差をつけ、世界金融危機前の2008年9月までの半期において達成された記録的業績5,700万豪ドルをも上回るものである、と同社は語る。これは同社事業の大部分における現在の力強い経営状態と昨年下半期に買収した Ecowise と PearlStreet からの堅調な貢献を反映している。
Boom Logistics Limited (ASX:BOL) は同社役員会が Archer Capital からの買収提案を審査した後、 Boom を1株当たり0.52豪ドルの指標的価格で買収するという Archer のオファーは同社を過小評価していると結論付けた。 Boom は、協定計画を通して買収を行うという条件性の高い、部外秘の未完成提案を Archer から受けた。 Archer の提案は産業サービス部門における世界金融危機後の減速期終了と同時に起こる形となった。 Boom は前四半期における事業状況の改善を経て、業界の力強い成長見通しとともに2011年会計年度やその先へ改善が続くものと見込んでいる。
エンジニアリンググループ Downer EDI Ltd (ASX:DOW) は、会計年度締めのキャッシュフロー目標を達成するために同社が支払いの保留を指示したとするメディアへの対応として、同社は利用可能資金6億豪ドル超という余裕のある流動性を保持していると語った。また、同社の Works Australia 部門は内部の財務目標を達成しつつ、債権者との条件合意に従い全ての債権者へ支払いを行う予定である、と Downer は語った。
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